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モンクなし。 [人生毎日がテストの連続〜]

セロニオスモンクの曲の面白さはホールトーンスケールを
多用した大胆な転調が多用されるメロデイとリズムの
displacementによるカウントの錯覚にあると思う。
4/4に2/4が一瞬addされたのかなと思うと実はそうではない。
4/4のままなのだ。この効果はリズムとメロデイの一体になった作曲法
がなせるわざだといえる。
おそらくモンク氏はシンガーソングライター的、歌いつつ
の作曲法を用いたのではないかと思われる。あとで分析すると
そうなっていたけれど、作曲したときは思いのままに
成されたような気がして成らない。

これはこのまえビリージョエルを観に行った時にも
感じたことで、ビリージョエルの音楽にはクラシックとブギと
ラテンとジャズとブルースが混在する。リズムの感覚が
非常にstretch in and outしている。
特にMSGではNYでやるマンスリーなのでNYならではの
人種のるつぼ的なアレンジを原曲のソースから引っ張り上げるものの、
それにつられない、原曲をいっさいくずさないイズムは見事だった。

モンクのたとえばBlue Monkなんかはそのいい例で
どのバージョンも同じ印象を受ける。パリでもnyでも
いつどのときもである。
ある意味の曖昧な響きだがこれらに共通するのは
作曲家としてのかなり高いレベルでの
ソフィステイケーションだといえる。

モンクのもうひとつの楽しさ
はsubdivision やrhythmic meter
のカラフルさである。僕が思うに、
trinkle tinkle, crepuscule with nellieに
特に顕著なように思う。
rhythm-A-Ningやevidenceにも
リズムの楽しさを満喫できるしかけの渦を
発見することができるが、ここでは
シンプルに昇華されているだけに
分析するに至らない。

in Walked Budなどは明菜も真っ青なのではないか。

とにかくJuly 4thが終わった。
今年は雨のせいで時間をかけでeast river からの
打ち上げだった。僕は明日のJon Hendricks
とのリハにそなえ花火の音を聞きながら
家にいるが、悪くない。




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