(有）千森　productionに決定！：千里の森：SSブログ

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今日は、ぼんや〜り掃除型。　[(有）千森　productionに決定！]

日曜日。先週はジャーナル完成がいくつかあって
ばたばた、というより、常にPCの前でヘッドフォン状態
だったので、いつのまにか、部屋は食べ散らかしーの、だしたらだしぱなしーの、
の、荒れ野だったので、一念奮起、
今日は一日かけてじっくり「おそうじおじさん」。

さあ、どこから手をつけよう。セクションごとにまとめて、
ソファの位置をづらして、いっそのこと場所も変えて、
一気に全体を模様替えって手もある。

このまえ、懇意にしてもらっている聴力の先生が僕のソロピアノ演奏を聴いて
「ナステイビーバー」って曲がものすごい新しくてホンキー
トンクでおもしろかった」
って言っていた。先生は昔のCDテイクもすかさずネットで
検索して聴いてみて
「あれはあれでポップのカテゴリーにある曲だけど、本質にあるものを
いまの演奏スタイルで新たな曲として表現していたのがこの前聴いたときに
新鮮に聴こえた」
と分析された。
この言葉は、自分の中でのケオスが一気に晴れる音を聞いたような出来事であった。

来年夏までにはいまの自分を表現したアルバムをアメリカで
出したいのだが、気持ちはいっぱい曲を作っているので常に
自分の新しい方向へばかり向いていて、
そんな中ふと昔に書いた曲をレパートリーに混ぜてジャズっぽくやってみたときに、
灯台下暗し、新鮮な目がぱちっと開いたわけだ。

そういえば何曲か書き下ろした曲の中でも「これはある意味、つなぎの曲かな」くらいに
思っていた比較的地味めな曲が意外に評判がよかったり、「典型的なジャズのフォームに
のっとって作っているので聴く人が聴くと、ああ、あれね、ってわかっちゃうかな」
な曲が人気があったり、なかなか反応は面白かった。

結論を先に言うと、「まあ、そんなことも考えつつも、自分らしく引き続き書き続ける
ことをやめない」ことだとは思うが、ひとつ自分の中にあったカオス、
それは、アイデアが湧いているときに、詰め込みすぎて、言ってみれば、散らかっている
のも自分では気がついていた。そして先生のミラー的な言葉によってそれが
映し出されたというわけなのだ。

きのう、セントルイスから音楽家の友達が来たので（演奏旅行の一環でNYを訪れている）
持っていたi-Padで最近アレンジしたストリングスカルテットの曲を聴いてもらうと、
そこにいたメンバーは一様に「映像的だ」という感想だった。国籍が違ういろんな
楽器やエンジニアリングをしている人から一様にそういう同じコメントが
出たと言うのは興味深かった。

いま、僕が書いている曲達は、基本的にはジャズのつもりだが、
僕の本質的なところはジャズだけでは語れない。たとえ歌わなくてもインストをやっている
と思ったことは一度もないし、常にメロデイには言葉があり、情景がある。
そういうことなんだな、とふと思った。

先生が「昔の曲でジャズの進行のものがいっぱいあるみたいなので、それをリメイク
しない手はないんじゃない？」なんてアイデアももらった。うん、そうか。
今ならチージーなやり方じゃなくそれもできるかもな、と直感で思った。

「ある雨の朝」をウエインショーター的アピローチでやってみるとか、
「魚になりたい」なんかはそのままちょっとコードをカラーリングすれば、
ビッグバンド風になるかもしれない。意外なところでは「トラベリングバンド」
をチャールストンなんて面白いかも。

そういえば学校のジャズキャッツたちがよくぼくに
「ユーチューブで聴いたけれど、あのバラードっぽい曲で、ヨーロッパの遺跡を
バックにピアノの弾き語りしてるのがものすごい美しかった」
と言っていた。あ、それはもしや、、、、「塩屋」なのではと驚いたのを
思い出した。

いっぱいの曲があふれかえって、まだこれからつくる曲の方もどんどん
増えていくのはわかっていて、冷蔵庫の中には材料が雑然とつまりまくっているけど、
どこになにがあるのか少し整理整頓してみるのも悪くないかな。
いざアルバムを出そうと思うと、自分の中のいろんな要素がmerge（ひとつになる）し始める。

というわけで、はい、もう時間がきました。←淀川長治氏風読み方で。
今日はねじり鉢巻で、ふんふん、昔の曲なども歌いながら掃除おじさん
したいと思います。

みなさんのジャズで聞いてみたい曲とかももしあったらおしえてくださいね。