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9番目のその先へ。 [旅の途中]

2015 Best10 No. 4 「9番目の音を探して」

2年ほど電子書籍Denshi Shosekiで連載
していた音大入学からの数年に
渡る日々を赤裸々に綴った備忘録というか、
エッセイが書籍になった。
紙になり本屋に並ぶというのはうれしい
ものだ。
膨大な量の校正をし赤を入れ本の表紙が
決まる。
Face Bookブックで表紙はどのデザインDesign
と文字組みがいいGoodかなんていう
コメントをもらったり
しながらそれはすくすく育ち、
いつしか何食わぬ顔でBookになった。
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文章は書かないと書き方をすぐに忘れる。
ピアノpianoもそうだし作曲
も作詞もそうだ。
最初連載を始めた頃は行間に想いを詰め込み
すぎるあまりに息苦しくなり、
何度も行きつ戻りつ
した。
しかしだんだん書き進むとリズムと
抜きを思い出す。そうすると文字の前後の
向こう側に景色が見え始める。
そうなると
もう一度あの旅をした時間に俯瞰で
寄り添うような不思議な感覚があった。
1年目は「9th note」2年目は「13th note」
というふうに時間軸に沿って連載は続く。
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編集者角川松山matsuyamaさんと僕の2人3脚は
月刊角川以来もう足掛け25年以上になる。
僕のスケジュールが黒く塗りつぶされそうに
なると東京Tokyo
からさりげない前倒しの締め切り
勧告が届く。
あの2年で
僕はサンフランシスコやハワイや
ワシントンDCからも
必死で原稿を書き
kanojo に送りまくった。
一回一回は細部に悔いもあり
書き足りない書きすぎた
両方でしばらくは読みたくないほどなところも
あったのだが、
2年続けゴールを切れた後、本にするためげらがあがり、
まとめて読むと読み応えが
あった。ローマは1日にしてあらず。
そこにはもう綺麗事に終わらせてはだめだ
という覚悟のような文章が続く。
膿を出すような激しい
論調の部分も多々有る。
しかしそれは書くべきであり
残しておくべきだと思った。
本になるとそれもひっくるめて
ある種「浄化された」
ような印象もあった。買ってくださったかたに
プレゼントPresentした「ぴちゃんP-changバッグ」
松山Matsuyamaさんのアイデアだが、これがまさか
PND RECORDSのT-shirtsに発展するとは
誰が考えただろうか。
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NY 日系人会で本の講演会も開かせていただいた。
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来年2月に「9番目の音のその先へ」という続編
エッセイの連載が再スタートする。
メールマガジンMail Magazine
という人生初めての形。
「9番目」が角川最後の作品となり
会社を辞められた
松山さんが「その先へ」でも
編集で片輪になってくださる。
年末December原稿の催促が日本からくる。
生きた心地がしない懐かしい感覚の中
必死に次への梯子をよじ登ろうと
今している。乞うご期待。


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