夏の梯子 [かっこマンブギ]
~夏の梯子~
たまにはよそいきを着て
夏の梯子を登っていこう
つくつくぼうしと
雲の切れ間に
漂う空の藍色と
そして君が残した夏の
影が小さく
なるまえに
笑うとできる目じりのしわが
僕をはげますその先に
知らない横顔がゆれる
縮れた秋の草の狭間に
少し涼しい風が駆ける
ひとりじゃさみしすぎる
ふたりじゃさみしすぎる
それに気づいた途端
悲しいくらい季節が進む
たまにはよそいきを着て
夏の梯子を登っていこう
10日ぶりの雲の早さに
驚く空のざわめきが
ふたり一緒に暮らした街の
景色に合わさる
そのまえに
そして君が残した夏の
影が小さく
なるまえに
影が小さく
なるまえに
2007-09-16 11:32
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